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2025.12.01
【経営層向け】Asanaでリスクを未然に防ぐ!データドリブンな意思決定で経営の安定化

「重要な事業リスクの報告が、問題が深刻化してから役員会に上がってくる」「各部門からの報告が主観的で、全社的なリスクの優先順位がつけられない」「市場の変化は速いのに、意思決定のスピードが追いつかず、機会を逃している」
経営者、そしてリスク管理や監査を担う皆様は、このような課題に常に直面しているのではないでしょうか。現代の経営環境は不確実性に満ちており、過去の成功体験や個人の「経験と勘」だけに頼った意思決定は、もはや大きなリスクそのものです。持続的な成長と経営の安定化を実現するためには、社内に散在するリスクの芽を早期に発見し、データに基づいて迅速かつ的確な手を打つ「データドリブン経営」への移行が不可欠です。
しかし、多くの企業では、重要な情報が部門ごとのExcelやPowerPointに埋もれており、経営層がリアルタイムで全体像を把握できる仕組みが存在しません。本記事では、この課題を解決し、Asanaを「経営のコックピット」として活用することで、事業リスクを可視化し、データドリブンな意思決定を実現するための具体的な方法を解説します。
目次
なぜ「経験と勘」だけでは危険なのか?見えないリスクが経営を蝕む
優れた経営者の直感は重要ですが、それが唯一の判断基準となるとき、組織は大きな脆弱性を抱えることになります。
1. 情報のサイロ化と致命的な報告のタイムラグ
現場で発生した問題やリスクが、担当者から課長、部長へと報告が上がっていく過程で、その内容はフィルタリングされ、重要度が薄められてしまうことが少なくありません。経営層が月次や週次の会議で報告を受ける頃には、情報はすでに過去のものとなっており、打てる対策も限られてしまいます。経営層が必要なタイミングで進捗や課題を確認できる仕組みの欠如は、迅速な意思決定の大きな妨げとなります。
2. リスク評価基準の不統一と優先順位の誤り
各部門がそれぞれの基準で「リスクが高い」「影響は軽微」と判断していると、経営層は全社的な視点でリスクの大きさを正しく比較することができません。営業部門が懸念する「顧客離反リスク」と、開発部門が抱える「技術的負債リスク」のどちらに優先的に経営資源を投下すべきか、客観的な判断を下すことが困難になります。
3. 戦略と現場の乖離が生む「想定外」のリスク
経営層が掲げた全社戦略(ゴール)と、現場で動いている無数のプロジェクトや日々の業務が、明確に紐づいていないケースも多く見られます。最重要戦略に直結するプロジェクトが、実は現場レベルでリソース不足やスケジュールの遅延といった重大なリスクを抱えているにも関わらず、その事実が経営層にまで届かない。これが、「想定外」の業績未達や事業機会の損失につながるのです。
Asanaで構築する「全社リスク管理ダッシュボード」の具体策
Asanaは、これらの課題を解決し、全社にまたがる事業リスクをリアルタイムで可視化・管理するための強力なプラットフォームとなります。
STEP 1: ポートフォリオで全事業・プロジェクトを横断管理する
まず、全社の主要な事業、戦略的プロジェクト、各部門の重要業務などをAsanaの「プロジェクト」として定義します。そして、それらを「ポートフォリオ」機能で束ねることで、経営層は全社の重要マターの進捗と健全性を一つの画面で鳥瞰できるようになります。これにより、どの事業領域で問題が発生しているのかを瞬時に把握できます。
STEP 2: カスタムフィールドで「リスク」を全社統一基準で定義・定量化する
次に、ポートフォリオ内の全てのプロジェクトに、標準化された「リスク評価」のためのカスタムフィールドを設定します。これは、全社共通の「リスク言語」を定義する上で極めて重要です。
- リスクレベル(選択式): 高・中・低
- 影響範囲(複数選択式): 財務・法務・評判・オペレーション・安全保障
- 発生確率(数値): 0〜100%
- 対策状況(選択式): 未着手・対策中・完了
各プロジェクトの責任者は、この統一基準に従って定期的にリスク評価を更新する義務を負います。これにより、経営層はApple-to-Appleで各事業のリスクを比較検討し、客観的なデータに基づいて優先順位を判断できるようになります。
STEP 3: ゴール機能で戦略的リスクを可視化する
Asanaの「ゴール(目標)」機能を使えば、全社の中期経営計画や年度目標などを設定し、それに各ポートフォリオやプロジェクトを紐付けることができます。これにより、「売上目標10%増」というゴールに対し、どの事業プロジェクトが貢献し、そしてどのプロジェクトのリスクがゴールの達成を脅かしているのか、その関係性が明確に可視化されます。現場のオペレーショナルリスクが、経営の戦略的リスクに直結する様をリアルタイムで把握できるのです。
データに基づく迅速な意思決定と危機管理
Asanaによるリスクの可視化は、経営の意思決定プロセスを根本から変革します。
ポートフォリオダッシュボード上で、ある重要プロジェクトのリスクレベルが「中」から「高」に更新された場合、経営層やリスク管理部門は即座にその変化を察知できます。Asanaの自動化ルールを設定すれば、リスクレベルが「高」になった瞬間に、関係役員やリスク管理部長に自動で通知を飛ばすことも可能です。
これにより、問題が深刻化する前に、データに基づいた迅速な対策立案に着手できます。例えば、特定のプロジェクトにリソース不足のリスクが見られれば、他の優先度の低いプロジェクトから人材や予算を再配分するといった、プロアクティブな経営判断を下せます。全ての議論や決定事項は、該当するタスクやプロジェクトのコメント欄に記録として残るため、後から監査する際の明確な証跡(監査証跡)ともなります。
まとめ:経営の安定化は、見えないリスクの可視化から始まる
現代の不確実性の高い経営環境において、企業の持続的成長を支えるのは、もはや個人のカリスマ性や経験則だけではありません。組織の隅々で発生しているリスクの芽を、データとしてリアルタイムに吸い上げ、迅速かつ論理的に対応する能力、すなわち「データドリブンなリスク管理体制」こそが、経営の安定化を実現する鍵です。
Asanaは、現場の業務管理ツールという側面に加え、経営層が全社の事業リスクを俯瞰し、的確な意思決定を下すための強力な「経営コックピット」として機能します。情報の透明性を確保し、戦略と現場を直結させることで、Asanaは貴社を「問題が起きてから対応する経営」から「問題を未然に防ぐ経営」へと導きます。
「自社のリスク管理体制を高度化し、経営の安定性を高めたい」。そうお考えの経営者の皆様、ぜひ一度、1000人規模での自社導入・運用で培った『実践知』と豊富な導入支援実績を持つ、双日テックイノベーションにご相談ください。貴社の経営課題に寄り添い、データドリブン経営の実現を強力にサポートいたします。




