- TOP
- Asana × Sojitz Tech-Innovation blog
- ブログ
- 【金融機関のDX推進者】Asanaで「レガシー業務」を刷新!デジタル化でデータドリブン組織へ
2025.12.01
【金融機関のDX推進者】Asanaで「レガシー業務」を刷新!デジタル化でデータドリブン組織へ

【金融機関のDX推進者】Asanaで「レガシー業務」を刷新!デジタル化でデータドリブン組織へ
「稟議書の押印リレーに数週間かかり、ビジネスのスピード感を損なっている」「部門間の情報連携がメールや会議頼みで、プロジェクトの全体像が誰にも見えていない」「DXを推進したいが、長年染み付いた紙とExcel中心のレガシーな業務プロセスが変革の大きな足かせとなっている」
金融機関のDX推進部門、情報システム部門、そして経営層の皆様は、このような根深い課題に直面していないでしょうか。FinTech企業の台頭や顧客ニーズの多様化により、金融業界は今、大きな変革の波に直面しています。この中で競争優位性を確立するには、堅牢な基幹システム(守りのDX)だけでなく、変化に俊敏に対応できる業務プロセス(攻めのDX)の構築が不可欠です。
本記事では、この「攻めのDX」を阻むレガシー業務を刷新するための鍵として、ワークマネジメントプラットフォーム「Asana」をご紹介します。Asanaを「業務のOS」として導入し、情報共有、承認フロー、プロジェクト管理をいかにしてデジタル化し、そして蓄積された業務データを活用して「データドリブンな組織」へと変貌を遂げるか、その具体的な道筋を解説します。
目次
金融DXを阻む「レガシー業務」という名の重石
高い信頼性とコンプライアンス遵守が求められる金融業界では、長年にわたり最適化されてきた業務プロセスが、皮肉にもDX時代の足かせとなっています。
1. 紙とハンコに依存するアナログな承認フロー
新規融資案件の稟議、新商品の開発承認、コンプライアンス関連のチェックなど、多くの重要な意思決定プロセスが、依然として紙の書類と押印リレーに依存しています。このプロセスは物理的な制約が大きく時間がかかるだけでなく、今どこで承認が止まっているのかが見えない「ブラックボックス」状態に陥りがちです。結果として、顧客への迅速な対応や、市場へのスピーディーな商品投入の機会を逃す原因となります。
2. 縦割り組織が生む「情報のサイロ」
営業、融資審査、リスク管理、コンプライアンスといった専門性の高い部門が、それぞれ独自のExcelや内製システムで情報を管理しているため、組織内に「情報のサイロ」が生まれています。例えば、ある一つの法人顧客に関する情報が、営業部門のCRMと融資部門の審査システムで分断されているため、全社的な視点での最適な提案やリスク管理が困難になっています。
3. 経験と勘に頼る業務プロセスとデータ活用の欠如
「この種の案件は、過去の経験からこう進めるべきだ」というベテランの「経験と勘」は貴重な資産ですが、それが個人の頭の中にしかない「暗黙知」の状態は、組織としての再現性を欠き、属人化を招きます 。また、業務プロセスがアナログであるため、業務の遂行に関するデータ(例:承認プロセスの平均所要時間、各担当者の業務負荷など)が蓄積されず、勘や感覚に頼った非効率なリソース配分や業務改善しか行えないという課題があります。
Asanaを「業務のOS」として、レガシープロセスを刷新する
Asanaは、既存の基幹システムを置き換えるのではなく、その上で動く柔軟な「業務のOS」として機能します 。人と人、部門と部門の間のコラボレーションや仕事の流れをデジタル化・可視化することで、レガシーな業務プロセスを刷新します。
STEP 1: 承認フローのデジタル化と可視化
紙の稟議書で行っていた承認プロセスを、Asanaのワークフローでデジタル化します。Asanaの「フォーム」機能で申請内容を標準化し、「承認」タスクを使って、担当者→課長→部長といった承認リレーを構築します。誰が、いつ、何を承認したのかが全てデジタルで記録されるため、監査対応が容易になるだけでなく、内部統制の強化にも繋がります 。各承認ステップに期限を設定し、遅延している場合は自動でリマインダーを送ることも可能です。
STEP 2: 部門横断プロジェクトを一元管理し、サイロを解消
「新金融商品の開発」や「基幹システムの刷新」といった部門横断型の大型プロジェクトも、Asanaで一元管理します。営業、商品開発、IT、法務、コンプライアンスといった全ての関係部署が、一つの共有プロジェクト上でタスクや進捗を管理。ガントチャート形式の「タイムラインビュー」を使えば、各部門のタスクの依存関係が明確になり、一つの遅延がプロジェクト全体に与える影響が一目瞭然となります。これにより、部門間の連携がスムーズになり、手戻りや伝達漏れを防ぎます。
STEP 3: 業務プロセスの「テンプレート化」で標準化を推進
新規口座開設手続き、融資実行プロセス、月次のコンプライアンス報告といった定型的な業務は、「プロジェクトテンプレート」としてAsanaに登録します 。テンプレートには、必要な作業ステップ、担当部署、標準的な期日、そして関連マニュアルなどが全て含まれています。これにより、担当者のスキルや経験に依存することなく、誰でも常に標準化された高品質な業務を遂行できるようになります。これは、業務品質の安定化と新人教育の効率化に絶大な効果をもたらします。実際に、福山市役所のような伝統的な組織でも、Asana導入によって行政プロセスが標準化され、業務の目的が明確化されたという事例があります 。
蓄積された業務データで「データドリブン組織」へ移行する
Asanaで業務プロセスをデジタル化する最大のメリットは、これまで取得できなかった「業務データ」が蓄積されることです。このデータを活用することで、組織は「経験と勘」から「データドリブン」な意思決定へと移行できます 。
Asanaの「ダッシュボード」機能を使えば、「融資審査プロセスの平均所要時間」「各担当者のタスク処理件数」「遅延が頻発している業務工程」といったKPIをリアルタイムで可視化できます。これらの客観的なデータに基づいて、ボトルネックとなっているプロセスの改善や、業務負荷に応じた最適なリソース配分を行うことが可能になります。これは、組織全体の生産性を継続的に向上させていくための、強力な武器となります。
まとめ:DXの真価は、業務プロセスの変革にある
金融機関のDXは、単に新しいシステムを導入することではありません。その真価は、Asanaのような柔軟なプラットフォームを活用して、長年固定化されてきたレガシーな業務プロセスそのものをデジタル化・標準化し、組織の俊敏性と意思決定の質を高めることにあります。
Asanaを「業務のOS」として導入することは、情報の透明性を高め、部門間の連携を促進し、そして何よりも、組織が自らの活動をデータで振り返り、継続的に改善していく「データドリブンな文化」を醸成するための第一歩です。
「自社のレガシー業務を刷新し、真の業務改革を実現したい」。そうお考えの皆様、ぜひ一度、1000人規模での自社導入・運用で培った『実践知』と、基幹システム連携まで見据えた「複合ソリューション提案力」を持つ、双日テックイノベーションにご相談ください 。貴社のDX推進を、成功へと導くお手伝いをいたします。

