2025.12.03

【営業×サービス部門】Asanaで顧客課題を「見える化」!クロスセル・アップセル機会を逃さない

営業部門:「絶好のタイミングだと思って更新提案をしたら、顧客がサポート対応に不満を抱えていて、商談どころではなかった…」

サービス部門:「お客様が『こんな機能があれば追加で契約するのに』と話していた。この情報は営業に伝えるべきだが、日々の業務に追われて忘れてしまった…」

多くの企業で、このような営業部門とカスタマーサービス部門(カスタマーサクセス、サポート等)の連携不足による、痛恨の機会損失が発生しています。「新規顧客の獲得コストは、既存顧客の維持コストの5倍かかる(1:5の法則)」と言われるように、既存顧客との関係を深め、LTV(顧客生涯価値)を最大化することは、現代のビジネスにおける最重要戦略です。

その鍵を握るのが、顧客の課題やニーズを最前線で把握しているサービス部門と、契約・拡大を担う営業部門とのシームレスな連携です。本記事では、ワークマネジメントプラットフォーム「Asana」を活用し、両部門間の壁を取り払い、顧客課題を「成長機会」へと転換するための具体的な連携術を解説します。

なぜ「宝の山」は見過ごされるのか?営業とサービス部門の壁

顧客からの日々の問い合わせや要望は、クロスセルやアップセルのヒントが詰まった「宝の山」です。しかし、この宝の山は、部門間の情報サイロによって見過ごされがちです。

1. サービス部門が掴んだ「顧客課題」が共有されない

サービス部門の担当者は、顧客との対話の中で、「手作業でのレポート作成に時間がかかっている」「もっと高度な分析機能が欲しい」といった、製品の利用状況や潜在的なニーズを直接耳にします。これらは、上位プランや別製品を提案する絶好のアップセル・クロスセルの機会です。しかし、この貴重な情報は、サポートチケットや個人のメモに記録されるだけで、営業部門に体系的に共有されることはほとんどありません。

2. 営業部門が知らない「顧客の不満」

逆に、営業担当者が大型の追加提案や契約更新の交渉に臨む際、その顧客がサポート部門に複数の unresolved な問題を抱えていることを知らないケースも多々あります。顧客の不満が最高潮に達しているタイミングで、能天気に拡大提案をしてしまえば、商談が破談になるだけでなく、既存契約の解約リスクさえ生み出してしまいます。

3. 分断されたツールと「顧客情報」

この問題の根源は、営業がCRM(例:Salesforce)、サービス部門がサポートデスクツール(例:Zendesk)やExcelといったように、異なるツールで顧客情報を管理していることにあります。両部門を横断した「顧客の全体像」を誰も把握できていないため、プロアクティブで一貫性のある顧客対応が困難になっているのです。

Asanaで構築する!顧客課題を「成長機会」に変える連携ワークフロー

Asanaは、これらの分断された情報を繋ぎ、両部門が同じ顧客情報を見ながら協働するための「共通基盤」となります。

STEP 1: 「顧客アカウント」プロジェクトを共通のカルテにする

まず、主要な顧客ごとにAsanaで「プロジェクト」を作成します。このプロジェクトは、その顧客に関するあらゆる情報を集約する、いわば「共通カルテ」の役割を果たします。このプロジェクトには、担当の営業とサービス部門の担当者が必ずメンバーとして参加します。

プロジェクトには、「契約プラン」「契約更新日」「顧客の健康状態(ヘルススコア)」といったカスタムフィールドを設定し、顧客の基本情報を可視化します。

STEP 2: サービス部門からの「気づき」をタスクとして起票・共有する

サービス担当者が、顧客との対話の中でアップセルやクロスセルの機会、あるいは解約のリスクといった重要な「気づき」を得た場合、それを即座にこの共通カルテ(顧客プロジェクト)内に「タスク」として起票します。

  • タスク例:「【アップセル機会】〇〇様、レポート作成の効率化に課題感あり」
  • タスクの説明欄:具体的な顧客の発言や背景情報を記載。「手動でのデータ集計に毎月10時間かかっているとのこと。当社のBIツール連携機能で解決できる可能性大」

このタスクが作成されると、担当営業にも通知が届き、貴重なビジネスチャンスを見逃すことがありません。

STEP 3: 「マルチホーム」機能で営業のパイプラインに直結させる

さらに強力なのが、「マルチホーム」機能です。サービス担当者が作成した「【アップセル機会】」タスクを、顧客の共通カルテプロジェクトと、営業部門が管理する「営業パイプライン」プロジェクトの両方に、同時に所属させることができます。

これにより、サービス担当者の「気づき」が、ワンクリックで営業担当者の正式な「商談リスト」に加わります。営業担当者は、自身のパイプライン上でこの新しい商談機会を認知し、サービス担当者が提供してくれた豊富な背景情報を元に、的確なアプローチをすぐに開始できます。部門間の伝言ゲームや情報の再入力といった手間は一切不要です。

潜在ニーズの早期発見と、データに基づいた提案

Asanaを共通基盤とすることで、組織はより戦略的に顧客との関係を深めることができます。

顧客プロジェクトに蓄積された問い合わせや要望のタスクを分析すれば、「どの機能に関する要望が多いか」「どの業界の顧客が特定の課題を抱えているか」といった傾向が明らかになります。このデータは、製品開発部門へのフィードバックとして非常に価値があるだけでなく、営業・マーケティング部門が次に打つべきキャンペーンや提案内容を決定するための、強力なインサイトとなります。

また、営業担当者は、提案前に必ず顧客のAsanaプロジェクトを確認することで、現在進行中のサポート案件がないか、顧客の満足度は高い状態にあるかを確認できます。これにより、顧客の状況に合わせた、最も効果的なタイミングでアプローチすることが可能になり、商談の成功確率を高めます。

まとめ:部門の壁を越えた時、顧客LTVは最大化される

営業部門は「狩猟」、サービス部門は「農耕」と例えられることがあります。しかし、持続的な成長のためには、この両者が連携し、顧客という畑を共に耕し、新たな収穫(クロスセル・アップセル)を生み出し、そして長期的な関係を育んでいくことが不可欠です。 Asanaは、両部門間の情報共有を円滑にし、顧客の課題という「種」を、具体的な「商談機会」へと育てるための最適な土壌を提供します。それは、部門最適の視点から脱却し、全社で顧客の成功を支援し、その結果として自社のLTVを最大化する「カスタマーセントリック」な組織文化を醸成する第一歩です。

「営業とサービス部門の連携を強化し、既存顧客からの売上を最大化したい」。そうお考えの皆様、ぜひ一度、1000人規模での自社導入・運用で培った『実践知』と、CRMやサポートツールとの連携まで見据えた「複合ソリューション提案力」を持つ、双日テックイノベーションにご相談ください。貴社の顧客中心の組織改革を、強力にサポートいたします。

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