
Zoom Experience day Summer 2024 キーノート「未来の働き方に向けた AIの活用とコミュニケーションの総点検」まとめ
2024/07/24
今年のZoom Experience Day Summerは、未来の働き方とAIの活用をテーマに開催されました。1700人を超える参加者がハイブリッド形式で集まり、Zoomがどのようにしてビジネスや日常生活におけるコミュニケーションを革新し続けているかを学びました。このイベントは、Zoomの技術がどのように進化し、企業や個人に新たな価値を提供しているかを知る機会となりました。
本ブログではスピーカーとしてZVC JAPAN株式会社 代表取締役会長兼社長 下垣 典弘氏、ゲストスピーカーとして井村屋グループ株式会社 岡田 孝平 氏、東京大学 情報システム本部 副本部長 准教授 玉造 潤史 氏、東京大学 uteleconプロジェクト 学生スタッフ 德永 紗英 氏が登壇されたキーノート「未来の働き方に向けた AIの活用とコミュニケーションの総点検」の内容を簡単にまとめています。
目次
未来の働き方に向けてのトレンド
近年、デジタル技術の進化とともに、働き方も大きく変わりつつあります。リモートワークやハイブリッドワークの普及はその代表的な例です。最新の統計によれば、世界中でリモートワークを導入している企業の割合は80%以上に上ります。特に、パンデミック後の調査では、リモートワークを継続する意向を示す企業が増加しており、その数は50%以上に達しています。
Zoomは、このトレンドの中心に位置し、ビデオ会議やオンラインコラボレーションツールとして広く利用されています。2023年のデータによると、Zoomの月間アクティブユーザー数は3億人を超え、その利用時間は年間で200億時間以上に達しています。
未来の働き方に向けて今Zoomができることについて
Zoom Workplaceについて
Zoom Workplaceは、企業がリモートワークやハイブリッドワークを効率的に実現するための包括的なプラットフォームです。このプラットフォームは、ビデオ会議、チャット、電話、ドキュメント共有、プロジェクト管理など、様々な機能を一元化しています。Zoom Workplaceを導入することで、企業はコミュニケーションの一貫性を保ちつつ、生産性を向上させることができます。
Zoom Workplace特徴
Zoom Workplaceの主要な特徴には、以下のようなものがあります。
統合されたコミュニケーション:ビデオ会議、チャット、電話がシームレスに統合されており、ユーザーは一つのプラットフォーム上で全てのコミュニケーションを行えます。さらにすべてのソリューションにAIが統合されているため、よりコミュニケーションツールとして有効です。
高度なセキュリティ:エンドツーエンドの暗号化や多要素認証により、企業のデータを安全に保護します。
拡張性:小規模から大規模まで、あらゆる規模の企業に対応可能であり、必要に応じて機能を拡張できます。
例えば、Zoom Workplaceを導入した企業の生産性は平均で20%向上し、コミュニケーションにかかる時間は30%削減されています。
キーノートでは、以下の注目の機能がいくつか紹介されました。
ミーティングサマリー
Zoomのミーティングサマリー機能は、会議の内容を自動的に要約し、参加者に共有します。これにより、会議後のフォローアップが容易になり、重要なポイントを見逃すことなく確認できます。
ネームタグ
ネームタグ機能は、Zoom Roomsの機能で、参加者の名前や役職を表示することで、会議中のコミュニケーションを円滑にできるようになります。特に大規模な会議やウェビナーで効果を発揮し、参加者間の認識を高めます。(未リリース)
ドキュメンテーション
Zoom Workplaceは、GoogleやMicrosoftのドキュメントの共有と共同編集機能を提供する予定です。ブラウザ等で開かずともZoomアプリケーションからリアルタイムでの共同作業が可能であり、チームの生産性を向上させます。
ワークフロー
ワークフロー機能は、チャット機能に統合され、別のアプリケーションへアクセスしたり、別のウィンドウを開かずチャットで承認フローを完結することができます。これにより、チーム全体でのスムーズな業務進行が可能になります。(未リリース)
Zoom Revenue Accelerator
Zoom Revenue Acceleratorは、営業チームのパフォーマンスを最大化するためのツールです。会議や電話の録音データから顧客データの分析や採点、コメント機能により営業活動の最適化を支援し、売上の向上に貢献します。
事例セッション(井村屋)
井村屋は、Zoom Workplaceを活用して、リモートワーク環境を整備しています。具体的には、ビデオ会議やチャットを駆使して、社内外のコミュニケーションを円滑にし、生産性の向上を図っています。さらに、ドキュメント共有機能を活用し、プロジェクト管理を効率化しています。
Zoom Workplaceの導入
Zoom Workplaceの導入によって以下の効果がでています。
コミュニケーションの効率化:
リアルタイムのビデオ会議やチャットを利用することで、情報共有のスピードが向上し、意思決定の迅速化が図られました。
リモートワークの推進:
リモートワーク環境の整備により、社員は柔軟な働き方が可能になり、ワークライフバランスが改善しました。これにより、社員の満足度と生産性が向上しています。
ドキュメント管理の改善:
Zoom Workplaceのドキュメント共有機能を活用することで、プロジェクト管理や資料の共同編集が容易になり、業務の効率が向上しました。
Workvivoの導入
井村屋は、ZoomのWorkvivoを活用して、業務プロセスの自動化を進めています。これにより、業務のスピードと精度が向上し、コスト削減にもつながっています。
業務のスピードと精度の向上:
Workvivoを使用することで、ルーチンタスクの自動化が進み、業務のスピードと精度が向上しました。これにより、社員はより重要な業務に集中できるようになりました。
コスト削減:
自動化による業務効率の向上により、コスト削減が実現しました。特に、手動で行っていた業務が自動化されることで、時間と労力の節約が図られました。
事例セッション(東大)
東京大学は、Zoomの様々な機能を活用して、教育と研究の場で革新的な取り組みを行っています。具体的には、オンライン講義や研究ミーティングにZoomを活用し、学びの場を広げています。
Zoom contact Center導入前のサポート窓口の概要
東大では、Zoom contact Centerの導入前に、学生や教職員のサポート体制を整備していました。
従来のサポート窓口では、主に電話やメールを通じた対応が行われていましたが、以下のような課題がありました。
対応の遅れ:
メールでの問い合わせに対する対応が遅れることがあり、学生や教職員が迅速にサポートを受けられない場合がありました。
コミュニケーションの非効率性:
電話対応では、複数の問い合わせに同時に対応することが難しく、特に繁忙期にはサポートが追いつかない状況が発生していました。
Zoom contact Centerの導入
Zoom conntact Centerを導入することで、東大のサポート体制は大幅に改善されました。具体的には、以下のような効果がありました。
リアルタイム対応:
チャットやビデオ通話を通じて、リアルタイムでのサポートが可能になり、迅速な対応が実現しました。
効率的なコミュニケーション:
複数の問い合わせに同時に対応できるようになり、サポートスタッフの負担が軽減されました。
データ分析:
問い合わせ内容のデータを分析することで、よくある質問や問題点を把握し、プロアクティブなサポートが提供できるようになりました。
まとめ:Zoomが目指す「Work happy」とは
Zoomが目指す「ワークハッピー」とは、社員が働くことに喜びを感じ、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を提供することです。Zoomは、テクノロジーを活用して、コミュニケーションの壁を取り払い、働きやすい環境を実現します。これにより、企業の成長と社員の幸福を両立させることを目指していますとのこと。
Zoomはもう「Web会議ツール」ではない、ということがわかります。今後の進化に期待ですね。