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Zoomtopia2024 キーノート要約

2024/11/13

毎年Zoomソリューションの新機能や新製品が発表される「Zoom Topia」が2024年10月9日~10日にオンラインで開催されました。
“Work Happy with Zoom AI Companion”と掲げられている通り、Zoom x 生成AIが注目され、チームのコラボレーション、生産性向上により、お客様の革新を支援するために進化したZoom AI「Zoom AI コンパニオン2.0」が発表されました。
本ブログでは、キーノートセッションの要約をご紹介します。

Zoomが描くビジョン

Zoomは、技術が人と人をつなぎ、働き方をより充実させる未来を目指しています。このビジョンに基づき、Zoomは「AIファースト」のプラットフォームとして進化し、ユーザーが自身の内なる声に耳を傾け、他者とのつながりを深めるためのスペースを提供しています。特にAI技術の進化に伴い、Zoom AIコンパニオンはユーザーの日常業務を効率化し、より意味のある活動に集中できる環境を支援しています。Zoomは、プライバシーと安全性を最優先にしながらAIイノベーションを推進し、全てのユーザーが安心して利用できるサービスを目指しています

Zoomの「AIファースト」アプローチは、AIコンパニオンを通じて、ユーザー体験を革新することを目指しています。Zoom AIコンパニオンは、ユーザーが会議の要点を素早く理解し、タスクを効率的にこなすのをサポートします。

ZoomのAIコンパニオンと他社AIの違い

Zoom AIコンパニオンは、Zoomのプラットフォーム内での統合が深く、会議や電話、チャット、文書編集などのすべての場面で利用できます。一方、他社AIは、特定のツールに限定されており、AIコンパニオンのような統合性には劣る点が特徴です。ZoomのAIファーストアプローチは、利用者の作業フロー全体をサポートし、単なるツールの追加ではなく、作業効率を全面的に向上させる点で他と異なります。
具体的な統計では、会議サマリーの誤差が他社AIより15%低く、文字起こしのエラー率も36%少ないとされ、業界内でも高評価を得ています​。

 

Zoomのこれまでの取り組み

Zoomは、Zoom WorkplaceやZoom AIコンパニオン、Zoom Docs、Zoomコンタクトセンターなど、さまざまなサービスを次々とリリースしてきました。過去1年で3,000以上の新機能を追加し、業界からも高い評価を得ています。
Zoomは、2024年にFast Companyの『世界で最も革新的な企業』のリストに選ばれています。​ ガートナーからはユニファイドコミュニケーションのリーダーポジションとして認定されていて、業界での信頼をさらに強化しています。​ また、多くのパートナー企業とも提携を進めています​。

AIコンパニオン2.0、まもなく登場!

Zoomtopia 2024では、AIコンパニオン2.0が発表されました。AIコンパニオン2.0は、個別の業務に適応し、会議の内容を基に最適なフォローアップメールを作成したり、カスタマイズされたアクションアイテムを生成する機能を持っています。さらに、Zoom PhoneやZoom Clipsなどの各種アプリとも統合されており、価格は既存のZoomプランに含まれています。

このアップデートにより、Zoomプラットフォーム全体はもちろん、​ Microsoft officeやGoogleなどのサードパーティのアプリをデータソースとして連携できるようになり、幅広いデータをZoomという一つのプラットフォームから活用できるようになっています。​さらに、企業ごとにAIスキルをカスタマイズできる機能も追加され、それぞれの企業や業務に最適なAIサポートを提供できるよう進化しています。​

新機能の紹介

「AI Studio」と「Custom AI Companion add-on personalization」

Zoomは、新たに「AI Studio」と「Custom AI Companion add-on personalization」を導入しました。これにより、企業の用語や知識ベースに合わせてAIコンパニオンを微調整することが可能です。また、独自のAIスキルを開発し、企業に合わせたパーソナライズされた体験を提供します。たとえば、内部データに基づいた高度なミーティングサマリーや、組織固有のポリシーの簡単なアクセスを実現します。

 

Zoom Task

Zoom TaskはAIファーストのタスク管理ツールで、会議やチャットで話された内容に基づいて自動でタスクを検出し、タスクリストに追加します。たとえば、会議中に話された次のアクションやドキュメント作成の指示をAIがタスク化し、会議後に必要なフォローアップをスムーズに進めることができます。Zoom Workplace全体で利用可能で、特にプロジェクト管理やタスク進行を円滑にするための強力なツールです。

 

AI Companion for 対面ミーティング

オンラインのメリットである文字起こしやレコーディングを、さらにオフラインへ拡大した​「AI Companion for 対面ミーティング」がリリース予定です。​

 

Zoom webinar

「ZoomのWebinar機能では、参加者がZoom Meetingsと同様にAIコンパニオンを活用できるようになっています。​ 例えば、遅れてWebinarに参加した場合でも、AIコンパニオンに要約を作成させることで、録画の公開を待たずに内容をキャッチアップすることが可能です。​ また、主催者側もAIコンパニオンを活用し、Webinar終了後のフォローアップメールやブログ投稿用のキーポイントを簡単に抽出することができます。​ さらに今後は、パネリストが参加者からの質問やチャットに効率的に回答できるサポート機能もリリース予定です。​ これにより、Webinarがさらにインタラクティブで効率的な場になるかと思います。​

 

Zoom Revenue Accelerator

Zoom Meetings と Zoom Phone に対応した、要約や次のアクション整理、販売パフォーマンス向上のための機能を提供しています。​ CRM連携を行うことで、ミーティングの要約やネクストアクションをSales force等に連携することができます。​ 今回の発表では、どのように顧客と関わっているかのコーチングの機能がアップデートされています。​ 会社独自の評価指標のテンプレートを設定することができるようになり、マネージャーレベルからのフィードバックがしやすくなりました。​ また、今までは解析対象が、自らがホストとなっているZoomミーティングのみとなっていましたが、​招待されたZoomミーティングや、Teamsなど他社の会議ツールについてもボットを参加させることで、解析対象とすることができます。​

 

Work Vivo

Work Vivoは、従業員エンゲージメントを促進するデジタルプラットフォームです。AIコンパニオンを組み込むことで、従業員のフィードバックを分析し、組織全体のエンゲージメントとパフォーマンス向上に役立つインサイトを提供します。さらに、新しい「Employee Insights」機能により、従業員の意見やエンゲージメントのデータを一元管理し、エンゲージメント施策の最適化が可能です。

Zoom Contact Center/Zoom Virtual Agent

Zoom Virtual Agentは、AIを活用したカスタマーサポートツールで、顧客が自己解決をしやすくするチャットボット機能を提供します。さらに、Zoom Contact Centerに搭載された「AIエキスパートアシスタント」は、顧客情報をCRMなどから引き出し、次のアクションを提案します。また、顧客との会話をリアルタイムで分析し、より自然でパーソナライズされた対応が可能です。今後、ボイス対応のZoom Virtual Agentも追加される予定です。

業界向けソリューション

政府向けソリューション

Zoomは政府機関向けに、セキュリティ基準を満たした「Zoom for Government」ポートフォリオを提供しています。特に米国では、ZoomのAIコンパニオンをFedRAMP(連邦リスクおよび認証管理プログラム)認定製品に追加し、より高いセキュリティ基準に対応しました。これにより、政府機関が安全かつ効率的に業務を行える環境が整備されています。政府機関の複雑な要求に応えるために、強力なデータ保護とプライバシー管理が施されており、安全な環境での業務効率向上が期待されています​。

教育機関向けソリューション

Zoomは教育分野において、授業の効率を高め、学生の学習成果を向上させるためのツールを提供しています。特に以下の機能が教育向けに最適化されています。 Live Notes機能:リアルタイムで授業の要点をメモとして自動生成する機能です。学生が授業に集中しやすくなるだけでなく、後から授業内容を見直す際にも役立ちます。また、ハイライトやコメントを追加するなど、個別の学習スタイルに合わせてメモをパーソナライズできるため、授業後の復習も効率的に行えます。 AI Companion for Educators:Zoom DocsとAIコンパニオンを活用することで、授業計画の自動生成やクイズ、フラッシュカードなどの学習サポート教材を素早く作成できます。また、クラスの質疑応答をリアルタイムでまとめる機能もあり、教師が学生の理解度に応じて授業内容を調整できる点も特徴です。

 

ヘルスケア向けソリューション

Zoomは、医療機関やヘルスケア業界の特有のニーズに応じたソリューションを提供しています。Zoom Workplace for Healthcareでは、患者データや医療用語を含むカスタマイズが施されており、医療業務の効率化を支援しています。 医療従事者向けのClinical Notes機能:医療従事者が患者との面談や診療内容を記録する際に、AIコンパニオンが要点を自動で記録し、診療メモとして整理します。これにより、従来の手書きや手動入力の負担が減り、医師や看護師がより多くの時間を患者ケアに割くことが可能です。 EHRシステムとの統合:電子カルテ(EHR)システムとの連携により、患者の既往歴や処方情報へのアクセスが容易になり、診療プロセスが効率化されます。また、医療用辞書を組み込むことで、業界特有の医療用語にも対応し、診療の質を高めています​。

フロントライン従業員向けソリューション

Zoom Workplace for Frontlineは、リテールや製造業などの現場業務に従事するフロントライン従業員向けに設計されています。多くの従業員がモバイルでアクセスするため、簡単に操作できるインターフェースが特徴です。 シフト管理とタスク追跡:シフト管理機能により、出勤や退勤の手続きが簡単に行え、また、シフト中に行うべきタスクがアプリ上で視覚的に整理されます。シフトの引き継ぎタスクや在庫管理の確認など、リアルタイムでの情報共有が可能です。 Push-to-Talk機能:現場のチーム間で即時にコミュニケーションが取れる「Push-to-Talk」機能も搭載されています。例えば、在庫の確認や商品情報の提供などが迅速に行えるため、業務効率が高まります。また、AIコンパニオンがバックオフィス情報を即座に提供し、カスタマーサポートの向上にも寄与します。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。 Zoomは、Zoomの枠を超えてあらゆるツールから情報を集め、業務全体を一つのプラットフォームで、AIを使って効率化できる環境づくりを進めています。 さらに、各業界のニーズに応じた機能開発も進めており、あらゆるビジネスシーンに対応できるようになっていきます。​ どのご担当者様にとっても、AIを使って業務効率を高めることは重要なミッションだと思います。​ その点、Zoomなら新しいツールを導入することなく、すでに使っているプラットフォームから簡単にAIを取り入れられて、手軽に効率化をスタートできるのものになりますのでぜひZoomからAIを使っていただきたいと思います。​

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この記事を書いた人

黒岩 彩

  • 顧客満足度 No.1
  • Fortune 500の58%が利用

※Fortune 500:全米上位500社がその総収入に基づき
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