クラウドPBXのメリット・デメリットは?4社徹底比較!
2023/02/13
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オンプレミスPBXの保守切れなどのタイミングで、クラウドPBXの導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか。クラウドPBXには様々なメリットがあり、多くの企業で導入が進んでいます。
クラウドPBXを導入する場合、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。本記事は、クラウドPBXのメリット・デメリットに加えて、導入時のポイントを踏まえつつ、主要な製品の比較を実施します。
目次
クラウドPBXとは?
クラウドPBXとは、PBXの機能をインターネット経由で利用できるサービスのことです。そもそもPBXとは(Private Branch eXchange)の略称であり、オフィスの電話を交換する役割を担う電話交換機システムのことを指します。PBXを用いることで、外線を複数の内線電話につなげたり、内線同士を相互に接続したりできます。クラウドPBXは、このようなPBXの機能をクラウド上で提供できるようにしたものです。
クラウドPBXの最大の特徴は、オフィスにハードウェアを設置することなく、電話環境を構築できる点です。これまで一般的に利用されてきたオンプレミス型PBXの場合、ハードウェアを購入して拠点ごとに設置する必要がありました。回線の増減や設定、保守切れ時のリプレースなどが必要であり、導入・運用面で手間がかかります。
一方で、クラウドPBXを利用することでハードウェアを購入せず、サービスとしてPBX機能を利用することができます。これにより、導入・運用を容易にしつつ、拠点の変化やテレワークなどに対応しやすくなります。
クラウドPBXのメリット・デメリット
クラウドBPXにはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で紹介します。
メリット
①短期間で導入できる
他のクラウドサービスと同様に、クラウドPBXの大きなメリットのひとつは短期間で導入できる点です。クラウドPBXではオンプレミス型のように設置工事や回線敷設などの作業が必要ありません。利用する電話番号や既存環境などにもよりますが、導入はスピーディに進むでしょう。
②テレワークに対応しやすい
テレワークに対応しやすい点もメリットです。基本的にはインターネット環境さえあれば内線・外線などの電話機能を利用できるため、自宅やリモートオフィスなどの勤務においても電話環境を利用しやすくなります。
また、物理的な機器が不要であるため、拠点が複数にまたがっていても運用しやすいのもメリットです。国内の拠点はもとより、海外拠点においても電話環境を準備しやすいといえます。
③柔軟な利用規模の変更
クラウド型PBXのもう一つのメリットは利用する回線数などを柔軟に変更できる点です。オンプレミス型のPBXでは一度購入したPBX機器のスペックに拡張性が依存してしまいますが、クラウドPBXであればコストを払えば回線数を容易に追加できます。
今後事業規模を拡大していくことを予定している場合などにおいては、クラウドPBXは有力な選択肢となるでしょう。
デメリット
①通信品質
インターネット回線を利用するという都合上、クラウドPBXを利用した通話ではインターネットの通信環境が通話品質に影響します。よって、クラウドPBXの利用にあたっては余裕を持った通信帯域を確保するべきです。
また、クラウド電話を提供するベンダーによっては、満足のいく通信品質が確保されないというリスクもあります。ベンダーによる通信品質は比較しにくい項目であるため、各社の評判なども考慮するとよいでしょう。
②既存番号が継続利用できないケースがある
自社で利用している電話番号がある程度顧客や一般消費者に浸透している場合、できる限り電話番号の変更は避けたいのではないでしょうか。クラウドPBXのデメリットとして、場合により電話番号を変更しなければならないケースがあります。
電話番号の継続可否についてはクラウド電話サービスにより異なるため、注意が必要です。
③セキュリティリスク
クラウドサービスは外部ネットワークと接続して利用するものであるため、セキュリティ面について気になる企業も多いと思います。特に注意するべきはインターネット回線の安全性です。フリーWi-Fiなどの公衆インターネット回線を利用する差には、盗聴や不正アクセスなどのリスクがあります。
セキュリティリスクを下げるほか、自宅など盗聴リスクが低いインターネット回線を利用するほか、モバイルWi-Fiの配布など安全性の高いインターネット環境の提供を検討してもよいでしょう。
以上より、クラウドPBXは以下のような企業におすすめといえるでしょう。
- テレワーク環境を構築したいと考えている
- 国内・海外に多くの拠点がある。また今後も拠点を増やしていく予定である
- 今後事業規模を拡大していくため、電話環境の拡張性も重要となる
- スピーディに電話環境を提供する必要がある
- 運用負荷を下げたいと考えている
クラウドPBX製品を選ぶ際のポイントとは?
クラウドPBX製品を導入する場合、どのような観点を考慮するべきなのでしょうか。これまで紹介してきたメリット・デメリットを踏まえ、ご紹介します。
通話品質
上述のとおり、クラウドPBX導入においては通話品質をよく確認しておくことをおすすめします。一方で、通話品質は実際に利用してみないとなかなか確認しにくいという面もあります。
上述したとおり、製品の評判や第三者の評価などをチェックする方法もひとつです。取引先などで実際に製品を導入した企業があれば、ヒアリングをしてみるとよいでしょう。
また、ベンダーにデモ環境を用意してもらい、実際に利用してもらうことも一案です。クラウドPBXは比較的容易に利用することができますので、デモ環境構築に対応してもらえるベンダーも多いでしょう。
拡張性とコスト
クラウドPBXの導入メリットである拡張性については、コストと合わせて確認しておきましょう。当然ながら、回線数や利用する電話番号などを増やすと料金は上がっていきますが、各製品によってその課金体系は様々です。自社の将来的な利用規模を踏まえつつ、料金シミュレーションを実施しておくことで、想定外のコスト増を避けることができます。
ミーティングツールとの連動性
テレワークが一般化する中で、社内・社外とのやり取りにおいてZoom等のミーティングツールを利用している企業も多いと思います。このような状況において注目したいのが、ミーティングツールと電話との連動性です。
電話により通話をしている際に、資料を確認しながら会話したいと感じたことはないでしょうか。ミーティングツールと連動できるクラウドPBXを利用することで、通話からミーティングにシームレスに移行することができます。クラウドPBXを選ぶ際には、注目すべきポイントといえるでしょう。
電話番号の継続可否
特にオンプレミスPBXからクラウドPBXに移行する際には、電話番号の継続可否はキーポイントとなります。電話番号を移行するための方法は、番号ポータビリティ制度(LNP)を利用する方法や、企業内にゲートウェイを設置する方法など様々です。これらを利用できるかどうかは、現在利用している電話環境の構築方法にもよります。また、導入する製品によってもサポートしている方法が変わってきます。
よって、既存の電話番号を継続利用できるかどうかは必ずベンダーに確認をしましょう。
クラウドPBX製品比較
以下では、主要なクラウドPBX製品を比較します。今回、比較対象とする製品は以下の4つです。
- Zoom Phone
- Dialpad
- Teams Phone
- Smart PBX
|
Zoom Phone |
Dialpad |
Teams Phone |
Smart PBX |
提供企業 |
Zoom社 |
Dialpad社 |
Microsoft社 |
NTTコミュニケーションズ社 |
主なプラン |
・Pro ・Japan Regional ・Global Select ・Common Area など |
・Standard ・Pro ・Enterprise など |
・Standardプラン ・通話プラン付き など |
・基本プラン +オプション |
主な費用 (税抜) |
月額利用料 1,080円/ユーザー (Proプランの場合) |
月額利用料 1,500円/ (Proプランの場合) |
月額利用料 870円/ユーザー (Standardプランの場合。別途Microsoft365の契約が必要) |
月額利用料 1,080円/ (基本プラン |
ミーティング |
Zoom Meetingと |
不可 |
Teamsと連動可能 |
不可 |
電話番号の継続可否 |
可能 ※ただし詳細は |
要確認 |
要確認 |
要確認 |
※20223年1月時点の調査結果です。
※「主な費用」は各社の標準的なプランで比較しています。
各社、費用面などでは大きく差はありませんが、上述した「ミーティングツールとの連動性」がひとつの比較ポイントとなります。また、既存電話番号を継続利用したい場合には、その可否もポイントとなるでしょう。
これらの観点を重要視したい企業においては、Zoom社が提供するZoom Phoneがオススメです。以下では、Zoom Phoneの詳細についてご紹介します。
おすすめのクラウドPBX「Zoom Phone」とは
Zoom Phoneとは、Web会議ツールとして知られているZoomと同じプラットフォームを使用した、企業向けのクラウドPBXサービスです。よって、Zoomとの連動性がよい点が特徴となります。Zoom Phoneを導入することで、使い慣れたZoomのアプリから電話をかけたり、電話からWeb会議にシームレスに移行したりできます。
また、Zoom Phoneはクラウド型の電話サービスでありながら03や06などから始まる地域番号地域番号に対応している点もポイントです。ビジネスシーンにおいては、主にIP電話で利用される050番号ではなく、地域番号を利用したいというニーズも高いのではないでしょうか。
Zoom Phoneの詳細については、こちらの資料もご参照下さい。
無償でクラウド電話「Zoom Phone」をお試しする方法
従来の電話番号を継続利用したい、もしくはZoomとの連動性が良い電話サービスを利用したいと考えられている方にとって、Zoom Phoneは有力な選択肢となります。一方で、自社の電話環境はインフラとして重要であり、簡単に変更できないと考えられている方も多いのではないでしょうか。
そこで当社では、Zoom Phoneを1か月間で無料トライアルすることができます。トライアル用に新規で電話番号を発行してZoom Phoneの機能や品質を無償でお試しできます。導入時のサポートのほか、トライアルの成功まで支援するサービスも併せてご提供いたします。
Zoom Phone無償トライアルを利用するためには、有償のZoom Meetingライセンスを保有している必要がありますが、現在ライセンスを保有されていない方向けには、Zoom Meetingのラインセスを30日間無償で提供することも可能です。
Zoom MeetingライセンスおよびZoom Phone無償トライアルご希望の方は、下記のLPをご確認ください。
なお、Zoomの一次代理店である当社では、国内最安値でZoomライセンスを購入することができます。現在、乗り換えキャンペーンも実施しておりますので、併せてご検討ください。
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まとめ
この記事では、クラウドPBXのメリット・デメリットと、導入時のポイントをご紹介しました。柔軟に利用規模を変更できるなど、クラウドPBXには様々なメリットがあります。一方で、Zoomなどのミーティングツールが一般化する中で、電話環境の位置づけも変わりつつあります。ミーティングツールの一部として電話環境を利用することができるZoom Phoneは、このような時代における有力な選択肢となるでしょう。
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