2024年版!Zoom関連サービス最新アップデート情報
2024/08/20
Zoom社では、年次のグローバルカンファレンス「Zoomtopia」や日本ローカルでのイベント「Zoom Experience Day」などにおいて、新ソリューションや機能の発表を行っております。この記事では、Zoomの一次代理店である当社より、直近のイベントにて発表されたZoomの最新ソリューションや目玉機能をピックアップして紹介していきます。
目次
Zoom社最新トピック
AI関連の技術アップデートやコンタクトセンター機能など、Zoomは単なるミーティングツールとしてだけではなく、コンタクトセンター、インサイドセールスなど様々な場面で業務効率化を実現するツールへと進化しています。
この記事では、Zoom社の最新のトピックとしては以下についてご紹介していきます。
- Zoom AI Companion
- Zoom Contact Center & Zoom Virtual Agent
- Zoom Rooms機能強化
- Zoom Docs
- Workvivo
Zoom AI Companion
Zoom AI Companionは、Zoomに組み込まれた生成AI技術を利用できるサービスです。Pro、Business、Enterpriseなどライセンスの種別に関わらず、有償ライセンスを持っている方であれば追加費用なしでご利用いただけます。
どんなことができるの?
Zoom AI Companionはミーティング、チャット、ホワイトボード、電話などZoomの各サービスと統合されており、各サービスの利用において自然に利用することができます。具体的には、以下のような機能が用意されています。
〇チャット:返信案を自動作成
Zoom上でのチャットにおいて、会話の文脈に合わせた返信案を提案してくれます。簡単なやり取りであれば、キーボードを打つことなく簡単にチャットの返信を行うことができます。
〇ホワイトボード:アイディア提示
ブレーンストーミングにおいて活用できるZoomのホワイトボード機能においては、AIによるアイディアの提示や作図・作表などを行うことができます。
〇Web会議:途中参加のミーティングの内容把握
会議に途中参加した場合には、まずこれまでの会話内容についてキャッチアップしたいのではないでしょうか。このようなニーズに応えるべく、Zoom AI Companionでは、これまでの会議内容を会話形式で確認することができます。
〇会議後:レコーディングの文字起こし・要約
会議後に議事録を作成するのはかなりの手間ですが、Zoom AI Companionによりこの作業を簡略化できます。レコーディングから文字起こし、要約、ネクストアクションの抽出までをサポートし、議事録作成にかかる作業負荷を大幅に減らせます。
なお、Zoom AI Companionではユーザーの会議音声や共有された画面、添付ファイルなどを用いた追加学習は行われませんので、セキュリティ・情報漏えい対策の面でも安心してご利用いただけます。
よりミーティングを解析したい場合は
また、より詳しくZoom上で実施したミーティングを解析したい場合には、Zoom Revenue Acceleratorを活用することもできます。Zoom Revenue Acceleratorは主にセールス向けの機能であり、以下の機能を備えています。
〇スコアリング機能:
Zoom上で行われた商談の良し悪しを判断し、スコア付けすることができます。
〇Virtual Coach:
新人担当者などに向けたトレーニングにおいて、会話内容のパフォーマンスを評価することができます。
〇Deal Risk Signals:
過去の商談内容を踏まえ、商談におけるリスクをアラーティングします。
〇Discover Monthly:
顧客の競合他社に関する言及を追跡し、レポーティングします。
Zoom Contact Center & Zoom Virtual Agent
Zoom Contact Centerはオムニチャネル型のコンタクトセンターソリューションであり、電話、チャット、ソーシャルメディアなど、多様なチャネルへ対応する機能を備えます。また、Zoom Virtual Agentは会話型AIチャットボットを構築できるソリューションであり、コンタクトセンターにおける24時間年中無休のセルフサービスを提供します。
Zoom Contact CenterとZoom Virtual Agentの活用により、コンタクトセンターにおけるマルチチャネル対応や業務効率化、人材不足への対応を実現できます。Zoom Contact CenterとZoom Virtual Agentについて、詳しくは以下の記事で解説しております。実際の画面を通して利用イメージをお伝えしておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
※関連記事:
Zoom Contact Center+Zoom Virtual Agentを試してみた ①基本編
Zoom Contact Center+Zoom Virtual Agentを試してみた ②実践編
Zoom Rooms機能強化
Zoomが提供する会議室ソリューションである「Zoom Rooms」の機能も強化されています。具体的な新機能としては以下のとおりです。
Visitor管理
2023年12月より、Visitor機能としてオフィスへの来客者が担当者を呼び出しできる機能が提供されました。本機能により、手軽にオフィスの来客受付を行うことができます。
さらに、今後座席や会議室までの管理機能もリリースされる予定であり、座席や会議室の空き状況はもちろん、その場所までの道順も指示できるようになります。
Zoom Huddle
Zoom Huddle機能では、マイオフィスビューとしてオフィス内で誰がどこに座っているのかを確認することができます。また、チャットから簡単にハドルミーティングへ移行する機能も提供されます。
ネームタグ
ネームタグ機能では、会議室やオフィスにいる人の名前をZoom上で表示することができます。これにより、Zoom上の画面と参加者の名前を把握することができます。Zoom Roomsにて会議室から複数人まとめてオンライン会議に参加した際にも、Zoom上で誰が発言しているのかがわかりやすくなります。
ダイナミックレイアウト
現在パブリックレビュー段階ですが、会議画面において発言者の方を自動で拡大するダイナミックレイアウト機能についても提供される予定です。
Zoom Docs
Zoom Docsは、Zoom上でドキュメントを扱うことができる機能です。Googleの「Google docs」やMicrosoftの「word」のように、ドキュメントの作成や編集、管理を行うことができます。
Zoom Docsでは、前述した「AI Companion」によりコンテンツ作成・内容整理のサポートを受けることもできます。たとえば、会議音声の文字起こしを要約し、議事録案を作成しつつ、Zoom上で録画データと共に関係者に配布するようなことも可能です。本機能をうまく活用することで、会議後に必要となる議事録作成や録画データの配布といった手間を削減することができます。
Workvivo
Workvivoは、従業員のエンゲージメントを高めるプラットフォームです。2023年4月にZoomがWorkvivoを買収したことにより、同サービスはZoomのサービスラインナップに加わりました。
Workvivoはいわゆる社内ポータルサービスとして、従業員間のコミュニケーション強化や従業員のエンゲージメント強化を実現するための以下の機能を備えます。
コミュニケーション機能
社員同士で交流できるコミュニティの作成や、チャットなどでのディスカッションの実施、ニュースフィードによる最新の情報収集など行うことができます。
エンゲージメント強化
社内報として各部の紹介ビデオを共有したり、記事を配信したりといったことも可能です。各コンテンツの閲覧状況は測定され、どの程度従業員にリーチできているかをダッシュボード上で確認することもできます。
デジタルワークスペース
場所を問わない働き方も一般化した現代においては、どこからでも社内の情報を参照できる場所が重要です。Workvivoでは、ドキュメント管理機能やWiki機能、他システム連携機能などにより、場所を問わない働き方の実現をサポートします。
アンケート・投票
従業員の方に対する調査を行いたい場合にもWorkvivoを活用することができます。アンケートや投票も手軽に作成することができ、結果はダッシュボードにて確認することができます。
まとめ
この記事では、Zoom社のグローバルカンファレンス「Zoomtopia」や日本ローカルでのイベント「Zoom Experience Day」での発表内容を踏まえたZoomに関する最新情報をご紹介しました。記事中でご紹介した通り、Zoomは高速で進化を続けており、今後も業務を高度化・効率化するための様々な機能が提供されていくと思われます。
当社では、今後もZoomの一次代理店として最新のアップデート情報をご紹介していく予定です。
当社では充実した支援体制でZoom導入前だけでなく、導入後のサポートもご提供しております。Zoomのプロフェッショナルによる最新情報のご提供やご相談事項への対応などにより、97%の企業が当社のサポートに満足して頂いております。
「最新のZoom機能について詳しく知りたい」「Zoomの導入を考えている」といった方は、ぜひ当社までご相談ください。